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続・Netflixオリジナル映画のすすめ 有名映画人参戦作品10選


『アイリッシュマン』予告編 - ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ出演、マーティン・スコセッシ監督 - Netflix

 

一昔前は(そうちょうどNetflixオリジナル映画が出始めた頃)、これがNetflixオリジナルで観られるのか、と配信当時は話題になったのも今は昔。Netflixオリジナルだからこそ実現した企画という時代がすぐそこまできている。そのような根拠となる有名映画人参戦のメジャー作品級に仕上がっている作品がここの連続してNetflixオリジナル映画として制作されているので、今回はそのような作品を10作ほど紹介し、その真打ちとなるアイリッシュマンを深く掘り下げたい(あらすじ・ネタバレあり)

 

 

 

 

Netflixオリジナルが最強ジャンルになるという未来予想図は前回の特集を参照↓

 

www.narcos.site

 

 

今回の特集では、有名作品がこぞって参戦している根拠となるNetflixオリジナル映画をまとめたい。早いもので、良くも悪くも、Netflixオリジナル映画が配信で観られるという形で、時代を変えてしまったからだ。

 

 

注:続・Netflixオリジナル映画のすすめ 有名映画人参戦作品10選について

 

※Netflixオリジナルには2種類あって、

  Netflix独占配信とNetflix制作作品。これらを織り交ぜながら紹介。

 

※完全に独断と偏見で選んでいるのであしからず。

 

※ランキング方式とはせずに(順位はつけられない)、

 前回のNetflixオリジナル映画のすすめで選出した映画を除き、

  Netflix配信開始順(アイリッシュマンを除く)とする。

 

 

続・Netflixオリジナル映画のすすめ 有名映画人参戦作品10選

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・アナイアレイション -全滅領域-

 (Netflixオリジナル2018年3月から配信開始)


Annihilation | Official Trailer [HD] | Netflix

 

監督・脚本アレックス・ガーランド、出演に新旧SW組が夫婦設定としてナタリー・ポートマン、オスカー・アイザックがクレジット、女性限定の調査隊にジェニファー・ジェイソン・リー、ジーナ・ロドリゲス、テッサ・トンプソン、ツヴァ・ノヴォトニーというアメリカでは劇場公開仕様の面子が軒を連ねる。映画自体の出来も大スクリーン向けに作られただけあって、臨場感溢れる素晴らしい映像体験が出来る。特に、エクスマキナ直系の映像美は説得力が高く、奇妙な動植物がうごめく異世界でシュールな展開な展開が連続する。Netflixオリジナルには珍しい、ソフト化(ブルーレイ&DVDリリース)もあり。
 
 

・クリスマス・クロニクル

(Netflixオリジナル2018年11月から配信開始)


『クリスマス・クロニクル』公式予告編 - Netflix [HD]

 

ハリーポッターとホームアローン製作者による、万人が楽しめるクリスマスファンタジー。何で今までこういうストレートで爽やかなクリスマスものがなかったのか!?と感心してしまうほど、童心に返って感動する事間違いなし!聖夜の夜にサンタを撮影しようという事になった兄妹の元に現れたのは、なんとカート・ラッセルサンタ(バッドサンタのビリー・ボブ・ソーントンサンタみたいダメ男ではなくマジサンタ)。マジサンタの地球規模のマジックキングダムをとくとご覧あれ!!

 

   

・ローマ

 (Netflixオリジナル(独占配信)2018年12月から配信開始)


ROMA | Official Trailer [HD] | Netflix

 

ゼロ・グラビティ等のアルフォンソ・キュアロン最新作は、アカデミー賞では監督賞、撮影賞、外国映画賞受賞の他、各映画祭で賞を総ナメ。
全編スペイン語の白黒映画で、写真が動いてるような絵作りに圧巻された!70年代の政治的混乱と、いち女性の心情の対比を見事に描いた大傑作だ!引いた画では街の喧騒等の時代の移り変わりやその時の情勢がわかる印象的な長回しが多用されている。カメラを寄せると女性の心の動きが台詞ではなく、映像でよく伝わるように非常によく作りこまれいて、ずっーーーと観ていたくなる。
 

  

・ポーラー 狙われた暗殺者

 (Netflixオリジナル2019年1月から配信開始)


『POLAR/ポーラー 狙われた暗殺者』予告編

 
‪新たなる殺人マシーン、ダンカン・ヴィズラ(通り名ブラック・カイザー)が爆誕した!雪と隻眼がよく似合う男、マッツ・ミケルセンの暴力と性欲が大爆発。マッツのフルヌードも拝めて、フレッシュな殺人マシーンも出てくるし、かつドラマパートもアツい。観たいマッツが詰まりまくっているマッツ大感謝祭!老いて尚光輝く「北欧の至宝」最新作を見逃すな!‬
 

レフン監督の一連の作品プッシャートリロジーやブリーダー、ヴァルハラ・ライジング、007 カジノロワイヤル、ドラマのハンニバル等代表作に枚挙にいとまがい、

デンマークが生んだ北欧の至宝、マッツ・ミケルセン。

 

 

マッツ・ミケルセンの代表的出演作

 

 

 ドクター・ストレンジ

 

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

 

 

・トリプル・フロンティア

(Netflixオリジナル2019年3月から配信開始)


『トリプル・フロンティア』予告編 - Netflix [HD]

豪華出演者特殊部隊5人組(‬ベン・アフレック、オスカー・アイザック、チャーリー・ハナム、ギャレット・ヘドランド、ペドロ・パスカル‪)による、南米のジャングル奥深くに潜む麻薬王のお宝強奪作戦。ド派手なアクション&サバイバルで、やや大味なのが気になるがこれは致し方ない!本来はドラマ化で製作出来るくらいのスケールの大きい話‬を2時間に無理矢理短縮しているのだから。‪これをガチッとやったら確実に名作になるポテンシャルがある。‬もっと膨らませて欲しい箇所だらけで、欠点は時間が短過ぎるだけのオススメ作品!

 

 

・いつかはマイ・ベイビー

(Netflixオリジナル2019年5月から配信開始)


『いつかはマイ・ベイビー』予告編 - Netflix

 

特筆に値するのはキアヌ・リーブスの無駄遣いさだけでもこの映画を観てよかった、と心から思えるので、騙されたと思って観て欲しい。他にも、マライア・キャリーのヒット曲が全編でかかっていて、『Always Be My Baby』が主題歌になっている直球系で、ユーモアセンス(下ネタ含む)、テンポの良さ、わかりやすさ等、ラブコメに必要な要素をバランスよく満たしているので、すべらなさは保証付き。

 

 

・ANIMA

(Netflixオリジナル2019年6月から配信開始)


ANIMA | Paul Thomas Anderson | Thom Yorke | Teaser | Netflix

 

トム・ヨーク×PTA(ポール・トーマス・アンダーソン監督)による短編映画。Radiohead×PTAによるDaydreamingのMVと共にヘビロテで。

 

 

・マリッジストーリー

 (Netflixオリジナル2019年12月から配信開始)


『マリッジ・ストーリー』予告編 - Netflix

 

ブラック・ウィドウ&カイロ・レンという、MCUSWをクロスオーバーしたカップルの結婚生活の泥沼が垣間見られる豪華W主演のコラボ作品。また、2人の子供はシャイニングのダニーのように、シャイニングを使えるのでは?という裏読みをついついしたくなるけれども、残念ながらそういう映画ではない。主演の2人は、アベンジャーズのような超人パワーもフォースもない代わりに2の演技合戦による、しばきあいのドンパチの応酬が勃発、最大の見所なのは言うに及ばず。結婚に夢を抱いている人の方が見た方がいいかもしれないし、そうでないかもしれない。

 

 

スカーレット・ヨハンソンの代表的出演作

 

   

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

 

 シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

 

 

・6アンダーグラウンド

 (Netflixオリジナル(独占配信)2019年12月から配信開始)


ライアン・レイノルズ主演『6アンダーグラウンド』最終予告編 - Netflix

 

マイケル・ベイ×ライアン・レイノルズ×フィレンツェが醸し出すオープニング明けから長めに続く2019年ベストのカーレチェイスが最高過ぎる!スローモーションも多用され、ライアンのリアクションがいちいち面白い!!そのライアン率いる幽霊チーム6人の特殊能力もかなり最高っ〜!な奴らが結集してて、見どころが多すぎて一言では言い表せないほどで、テンポよく突き進むチーム犯罪もの。マイケルベイらしさが滲み出ているアクション超大作、兎に角観るべし!
 
 
ライアン・レイノルズについては前回のNetflixオリジナル特集で触れたので、
今回はマイケル・ベイについて。
 
 
マイ・マイケル・ベイ・ベスト映画
6アンダーグラウンドはヤバいくらい最高だが、マイケル・ベイ最高作であるバッドボーイズ2バッド(以下あらすじ・ネタバレあり)を忘れるわけにはいかない。
 
 
 
バッドボーイズ2バッド 
 

作品概要

年末年始、真夏にはやっぱりコッテリした油っぽくて濃厚なしつこいやつが観たくなる!そんな時は、爆発!車!いい女!のマイケル・ベイ映画がうってつけだ!

2020年1月には17年振りのシリーズ3作品目(こちらはマイケル・ベイ監督ではない)のバッド・ボーイズ・フォー・ライフの公開が決定しており、バッドボーイズ2バッドを今こそ観るしかない(個人的に、2003年のベスト1位ということもあって超プッシュだ)!

というわけで、不世出な才能が爆発した世紀の大傑作、マイ・マイケル・ベイ・ベスト映画でもある、バッドボーイズ2バッドを鑑賞することで、様々なバイアスから脱却し、本来の自由な自分を取り戻してもらう処方箋として本稿を綴りたい次第である。 

 

 

 

 

■あらすじ・ネタバレ

アムステルダム。ある麻薬について、製造工場から輸送、販売まででを取り仕切っている男がいた。エクスタシーの麻薬王、マイアミのジョニーである。一方、マイアミ警察は麻薬取引の情報を得て、取引場所であるKKK集会(白人至上主義の秘密結社)に警察官を潜入させていた。潜入していたマイクとマーカスは、変装を解いて銃を取り出すと、激しい銃撃戦へ発展。しかし、決定的な情報は得られずにマイクとマーカス落ち込む。マーカスの妹であるシドは、麻薬捜査のおとり捜査官(DEA)として働いていた。ロシアマフィアのアレクセイに接近しており、取引後の現金を輸送中にハイチのギャング団に襲われる。マイクとマーカスも巻き込み、ギャング達との激しいカーチェイスが繰り広げられる。マーカスがシドにおとり捜査の件を咎めるも、シドはマイクとともに任務のためだとマーカスを諭す。また、マイクとマーカスは、ハワード警部から街が滅茶苦茶になっている事で詰め寄られ、何としてでも捕まえるよう、2人に指示が出る。

 

マイクとマーカスは情報屋を揺すり、ハイチのギャング団の潜伏先であるピンクハウスを急襲。潜伏先を制圧して、情報を聞き出そうとし、結果的にビデオカメラを手に入れる。2人は警察署に戻り、巨体ハッカーであるフレッチャーにビデオカメラの解析を依頼し、パーム葬儀社という組織がジョニーにつながっていることを突き止める。マイクとマーカスは害虫駆除業者に扮し、ジョニーの家に侵入し、シュレッダーされた紙を持ち出そうとし、監視カメラをつけたりした。時を同じくして、屋敷内ではジョニーとアレクセイが取引を行っていた。アレクセイがジョニーの支払いを減らすことに腹を立てたジョニーがアレクセイの腹心をバラバラに惨殺してしまう。マイクは台所に残されていた男の指を発見し、マーカスと共に急いで屋敷から逃げ出した。指を警察署内へ持ち帰り、男の指の指紋を調べると、ロシア・マフィアの副官だと判明する。また、フレッチャーがシュレッダーされた紙を調べた結果、「デキシー7」という名前の船の写真であることが判明する。船の所有者はフロイド・ポティートという人物で、映画冒頭のKKK集会でマイクが耳を吹き飛ばした男であった。マイクとマーカスは、フロイドを脅し、デキシー7の場所とジョニーとの関係を迫り、情報を得ると、ジョニーの受け渡し場所を見張った。情報によると、棺は陸路で葬儀社へと運ばれようとしており、激しいカーチェイスにより、葬儀社の車からは遺体が飛び出し、道路上は地獄絵図の修羅場と化す。結局、葬儀社の車を運転していた男にも逃げられ、棺も消えていた。マイクは運転手を追いかけるが、格闘の末もむなしく、運転手は線路上で電車に轢かれて亡くなってしまう。マイクとマーカスは、もたもハワード警部から絞られる。

 

それでもめげずにマイクとマーカスは、ジョニー逮捕の令状をとるため、証拠を集めに動く。葬儀社に侵入、棺の中を調べた。棺の中には現金、遺体の中にはエクスタシーが入っており、密輸の決定的証拠となる手口を押さえる事ができた。マイクとマーカスはその足で真夜中にハワード警部の家を訪ね、葬儀社で撮った証拠の写真をハワード警部に見せた。ついに、ジョニーへの逮捕状が下り、マイクとマーカスたちは、3か所同時(屋敷と葬儀社と船)に、手分けして襲撃することになった。しかし、屋敷には任務を遂行中のシドがいた。同時刻に、アレクセイが復讐のために、単身屋敷に乗り込んできたが、へべれけのアレクセイはあえなく警官に射殺される。ジョニーにDEAだとバレてしまったシドは、キューバへと連れ去られてしまう。マイクとマーカスは、ヘリコプターに乗り込み、シドの救助へと向かった。てんやわんやの大騒ぎの末、ジョニーを射殺、シドを救出。任務は成功し、エンディングを迎える。

 
PS マーカスの尻負傷に伴う男性機能低下及び
   シドとマイクの恋事情は割愛しておりますので、本編お楽しみください。

 

 

■キャラクター紹介
  

 

もはや説明不要のゴールデンバディ、マイアミ市刑事マイクとマーカス。 

 

マイク・ローリー(ジャケット:右)
キャスト:ウィル・スミス
 
マーカス・バーネット(ジャケット:左)
キャスト:マーティン・ローレンス
 
シドニー・“シド”・バーネット
今回初登場でヒロインのマーカスの実妹。マーカスには秘密でマイクとこっそりいい関係になっている。連邦麻薬局(DEA)なのに書類整理ばかりと言いつつも、現場へ潜入しており、ジョニーのエクスタシー売買の仲介人として潜伏し、密輸ルートの囮捜査官をしていた。
キャスト:ガブリエル・ユニオン
 
ジョニー・タピア
長髪ヒゲツラ、キューバ人とアメリカ人のハーフで端正な顔立ちのナルシストで、フロリダを拠点としてエクスタシーの売買を行っている麻薬王。今回のラスボス。
キャスト:ジョルディ・モリャ
 
アレクセイ
ロシア・マフィアのボス。
エクスタシー取引交渉の為にジョニーを訪れるも、返す刀でバッサリやられて、組織は壊滅状態に陥る。
キャスト:ピーター・ストーメア
 
テレサ・バーネット
前作から続投のマーカスの嫁。
キャスト:テレサ・ランドル 
 
ハワード警部
前作から続投のマイクとマーカスの上司。
キャスト:ジョー・パントリアーノ

 

フレッチャー
前作から続投の身長2m超の巨体腕利きハッカー。
キャスト:ジョン・サリー 
 

フロイド・ポティート

本編冒頭に登場するKKKのメンバーで、
マイクの撃った銃弾で左耳を吹き飛ばされた。 
エクスタシーの運び屋。

キャスト:マイケル・シャノン

 

通称:ブロンディ・ドレッド(名前不明)
ほぼ全員ドレッドヘアー軍団のボス金色のドレッドヘアーの男。シドがジョニーの部下に金を受け渡そうとするところでDEAの車両を襲撃、強奪を図るハイチ系の盗賊団のリーダー。
キャスト:不明

 

ビキニのダンサー

クラブの場面のバックグラウンドで踊っているセクシー美女の一人は、後にトランスフォーマー1・2のヒロインとなるあの女優。星条旗柄のビキニに身を包み、テンガロンハットをかぶっている。

キャスト:ミーガン・フォックス

 

 

■名場面ハイライト(評価・解説・考察)

劇場用長編デビュー作の『バッドボーイズ』(1995年)以来、マイケル・ベイはプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーとともに映画作りをしてきた。そして、『バッドボーイズ2バッド』(2003年)で最高到達点を迎える。ブラッカイマーとベイは本作以降は袂をわかち、誰もが知っているように、ベイは以降スピルバーグと組みトランスフォーマーシリーズで超絶稼ぐ。しかし、何と言ってもベイの最高峰は本作だ。

冒頭からKKKの格好をしたマイクとマーカスのアクションからフルスロットルの乱れ撃ち。銃撃戦、爆発!カーチェイス、爆発!銃撃戦、爆発!果ては死体いじりの高等なエログロギャグまで挟む、前作からアップデートしまくりの自由過ぎる発想を大胆に映像化したそれは観るものを骨抜きにする完璧な映像ドラッグとして作用する。

そんなウィル・スミスとマーティン・ローレンスバディによる伝説的なシリーズの生みの親ジェリー・ブラッカイマー製作のもと(マイケル・ベイが続投しないのは本当に残念だが)、テレビドラマ「スノーフォール」や前作「ギャングスタ」で注目を集めているベルギー出身の監督コンビ、アディル・エル・アルビ&ビラル・ファラーが共同監督で撮る「バッド・ボーイズ・フォー・ライフ」は、2020年1月17日全米公開が予定されている。アップデート3.0で、どのように新たなる世界を観せてくれるのか、楽しみでしかたがない。

さらにさらに、「バッドボイーズ2バッド」でマーカスの妹シドのスピンオフドラマも決定。シドはそのままガブリエル・ユニオンが演じるとの事。バッドボーイズ旋風再来の予感ビンビン。

 

 

 

締めくくりに、

「続・Netflixオリジナル映画のすすめ 有名映画人参戦10選」の真打ち、

アイリッシュマンを深く掘り下げたい。

 

 

 

・アイリッシュマン

 (Netflixオリジナル2019年11月配信)


『アイリッシュマン』最終予告編

 

スコセッシ映画としてはグッドフェローズ、カジノに続くマフィア映画三部作。

デ・ニーロとタッグは22何年振りだし、ジョー・ペシ、ハーヴェイ・カイテルらまで揃っているだけでも驚きなのに、スコセッシとアル・パチーノが初顔合わせ。

まさにアベンジャーズ インフィニティウォー×エンドゲームの2作品を圧縮した至れり尽くせりの超贅沢仕様。また、実在した超大物のジミー・ホッファ失踪事件という実話ベースの時代背景等々、話題性には枚挙にいとまがない超大作。

 

スタッフ

 

監督 マーティン・スコセッシ

 
製作 マーティン・スコセッシ
   ジェーン・ローゼンタール
        エマ・ティリンジャー・コスコフ
        ロバート・デ・ニーロ
        ガストン・パヴロヴィッチ
 
脚本 スティーヴン・ザイリアン
 
原作 チャールズ・ブラント
 
撮影 ロドリゴ・プリエト
 
音楽 ロビー・ロバートソン
 
 

 

キャスト&キャラクター紹介

  

メインキャスト

 

・フランク・シーラン/ロバート・デ・ニーロ

アイルランド系アメリカ人(ジ・アイリッシュマン)。第二次大戦に従軍し、戦後トラック運転手兼殺し屋稼業を始め、1955年からマフィアのボスのブファリーノの運転手となり、その指示で全米トラック運転手組合に所属し、組合委員長ホッファの用心棒となる。
 
・ジミー・ホッファ/アル・パチーノ
50年代はエルビスに迫り、60年代はビートルズに匹敵する程の人気の持ち主で、ピーク時は大統領の次に力を持つ男とされていた、全米トラック運転手組合委員長。
 
・ラッセル・ブファリーノ/ジョー・ペシ
ペンシルバニアのマフィア「ブファリーノ一家」のボス。
 
 
 
メインキャスト3人のまわり
 
・ペギー・シーラン/アンナ・パキン
フランク・シーランの娘。
 
 
アンナ・パキンの代表的出演作
 
X-MEN トリロジー(旧三部作)(ローグ/マリー・ダンキャント役)
 
 
X-MEN
映画版X-MEN創世記である2000年、試行錯誤して撮られた記念すべき1作目は、主要キャラクターや世界観の説明に翻弄され、顔見せ程度に終始せざるを得ない手探り状態の中、X-MENシリーズとしての舵を切った。そのため、現在のようなアメコミ映画全盛期に観ると、アメコミ的ケレン味のある画作りや、 脚本的にも無難な話運びにやや退屈してしまうが、よく考えたらMCUに先駆けて、ユニバースを始めた初代X-MENの偉大さにはリスペクトを惜しまない。
 
X-MEN2
後のシリーズでも使用される事になったテーマ曲となる音楽がオープニングやエンディングに使用されたり、複数エピソードが同時進行しながら、マグニートーの華麗なる脱出劇を機に、敵役が味方になり共通の敵に向かう萌えストーリー展開!随所に加わるミュータントバトル路線が冴え渡る!!前作からは、打って変わって大盛り上がり必須の本気使用の続編は、旧三部作の中で最高傑作。
 
X-MEN:ファイナル ディシジョン
振り返って観ると、旧三部作に通じる裏テーマはジーン・グレイで、X-MENの1.2共に普段は眠っている超絶パワーが垣間見られ、要所要所で重要な役割を果たしている。そのフェニックスパワーが完全開放された本作では、もはや手がつけられない状態になっており、X-MENシリーズ最強キャラクターに格付。これをブライアン・シンガーに撮ってもらって、三部作を締めくくって欲しかったのだが、降板してしまったのは本当に悔やまれる。3作目にありがちな締まりの悪さを露呈してしまっているし、罪深い作品なんだけど、なんだかんだ言っても、憎めず嫌いにはなれずに旧三部作続けて観てしまう。
 
 
 
 

X-MEN: フューチャー&パスト ローグ・エディション

劇場公開版にローグのシーンを追加編集した新たな本編

ローグは旧三部作から出演し続ける貢献度の高いのキャラなのに、劇場公開版からはカットされてしまっているので、文字通りローグ救出のための仕様が「ローグ・エディション」だ。追加シーン17分により、2時間28分という作品本来の姿、重厚さを取り戻しているので、こちらでも鑑賞をおすすめしたい。80分以上収録の特典豊富も楽しめるし、ローグ・エディションと劇場公開版を併せて収録した2枚組Blu-rayはマニア仕様の必携版。
これでX-MEN鑑賞オススメ順が決まった!アポカリプスまで順番に観る(フーチャー&パストは劇場公開版)→旧三部作→ローグエディション→ダークフェニックス。この順番での鑑賞こそ(1週目のフーチャー&パストをローグエディションで観てもよいのだが)、ローグ・エディションの真価が問われるでは!!!
 
 
 
・ドロレス・シーラン/マリン・アイルランド
フランク・シーランの娘。
 
・メアリーアン・シーラン/ジェニファー・マッジ
フランク・シーランの娘。
 
・コニー・シーラン/ジョーディン・ディナテイル
 フランク・シーランの娘。
 
・メアリー・シーラン/アレクサ・パラディノ
フランク・シーランの最初の妻。
 
・アイリーン・シーラン/ステファニー・カーツバ
フランク・シーランの二番目の妻。
 
 
・ジョゼフィーヌ・ホッファ/ウェルカー・ホワイト
ジミー・ホッファの妻。
 
・チャッキー・オブライエン/ジェシー・プレモンス
ジミー・ホッファの養子。
 
・フランク・フィッツシモンズ/ゲイリー・バサラバ
ジミー・ホッファの秘書。
 
 
・ビル・ブファリーノ/レイ・ロマノ
ラッセル・ブファリーノのいとこで、ホッファの側近(弁護士)。
 
・キャリー・ブファリーノ/キャスリン・ナルドゥッチ
ラッセル・ブファリーノの妻。
 
 
 
 フィラデルフィアファミリー
 
・アンジェロ・ブルーノ/ハーヴェイ・カイテル
マフィア「フィラデルフィア一家」のボス。
 
・フェリックス・ディトゥリオ/ボビー・カナべイル
通称スキニー・レイザー。アンジェロ・ブルーノの部下(殺し屋)。
 
 
 
ジェノヴェーゼファミリー(NY5大ファミリー)
・アンソニー・サレルノ/ドメニク・ランバルドッツィ
ジェノヴェーゼ一家のボス。
 
・アンソニー・トニー・プロ/スティーヴン・グレアム
マフィア「ジェノヴェーゼ一家」の幹部で全米トラック運転手組合第560支部長。
 
・トーマス・アンドレッタ/ジェレミー・ルーク
トニー・プロの部下(殺し屋)。
 
・スティーブン・アンドレッタ/ジョゼフ・ルッソ
トニー・プロの部下(殺し屋)。
 
・サリー・バグズ/ルイス・キャンセルミ
トニー・プロの部下(殺し屋)。
 

他 

 

 

 

■あらすじ・ネタバレ

 

裏社会のボスに長年仕えてきた殺し屋フランクが、秘密と暴力にまみれた自らの半生を振り返る。マーティン・スコセッシ監督が贈る、ギャング映画の新たな傑作。

(Netflixより)

 

スコセッシ映画のマフィア映画三部作(グッドフェローズ、カジノ、アイリッシュマン)をひとつながりとして観ると面白さの度合いは数段階ステージが上がる。

時代設定はどれも40年代〜80年代の間の実話ベースとなっており、MCUほど顕著ではないが、ユニバース(作品内でつながる)形式となっている。

つまり、グッドフェローズでは下級マフィアに焦点を当てて描かれ、カジノではそれら下級マフィアを司るボスという神を描いている。しかも、この2作品では、原作ニコラス・ピレッジ、監督 マーティン・スコセッシ、脚本 ニコラス・ピレッジ、マーティン・スコセッシ、主演にロバート・デ・ニーロ&ジョー・ペシという黄金カルテットを形成して、制作された今なお伝説級の作品。

そして、今回のアイリッシュマンでは、カジノでは神扱いであったさらにその上の存在、マフィア界隈での天上人、ドラゴンボールで言えば界王神界での界王神たちの戦いが描かれるのである。

スコセッシ組古参のロバート・デ・ニーロ&ジョー・ペシを筆頭に、実在した超大物のジミー・ホッファにアル・パチーノを配置した鉄壁布陣。これをNetflix制作の元で、自由に作れたのだから、面白くないはずがない。

さらに、ひとつながりと言えば、グッドフェローズ、カジノ、アイリッシュマンに通じる、全てが一変するラストも印象的だ。もしまだアイリッシュマンを未見であるならば、是非年末年始こそ、これら3作品合わせてのイッキ見を推奨する。

尚、アイリッシュマン登場前までは、スコセッシのギャングもの3部作は、ミーン・ストリート、グッドフェローズ、カジノで完結していたので、ミーン・ストリートもこれらコレクションに加えて欲しい(個人的にオールタイムベストの1本という意味も込めて)。

 

 

 

ミーン・ストリート(1973年)

 

 

極上のオープニングがこれでもか!と物語っているように、音楽と画面の痺れる連動具合、独特の編集スタイル、後のスコセッシ作品へとつながるキャスト達等の完成度は、英エンパイア誌が最高の米インディペンデント映画50本のうち、1位に選ばれるほど。そして、映画本編は70年代らしく狂気のセンスを漂わせている離れ業で魅せるスコセッシの自伝的作品。

 

特に音楽がヤバいのは、
①有名過ぎるオープニング、The Ronettesの「Be My Baby」。
②エキセントリックでクレイジーなキレキレジョニー・ボーイ(ロバート・デ・ニーロ)の登場曲 The Rolling Stonesの「Jumpin' Jack Flash」。
赤く妖艶なライトに照らされた店内にスローモーションで登場し(音楽も合わせてスローになっている)、纏う空気の違いから、周囲にそれとわからせる脅威の存在感を発揮し、この作品のデ・ニーロを観て、コッポラはゴッドファーザーPART2でのデ・ニーロの起用を決めたと言う。
③ラストのカーチェイスシーンのバイオレンスを爆上げするCreamの「Steppin' Out」。 

正直、スコセッシの分身ともいえるチャーリーを演じる主演のハーヴェイ・カイテルはデ・ニーロに喰われてしまってる感は否めないけど、大好きな俳優。ハーヴェイ・カイテル出演作品の中でもお気に入り3作(ミーン・ストリート 、スモーク、バッド・ルーテナント)は見逃せない。

 

 

 

グッドフェローズ(1990年)

 

実在のマフィアの告白本を元にした、主人公ヘンリー・ヒル(レイ・リオッタ)が生きた50〜80年代の30年を圧縮したスピーディな展開に合わせた、圧倒的で多種多様で重要な役割を負っている、音楽の存在感が際立つ革新的映画。音楽の使い方を徹底しており、時代を考慮してその時点(もしくはそれより前)でしか聞けなかったものに限定し、しかも今では当たり前となった映画内のシーンと歌詞をマッチさせている元祖の作品というのはもっぱら有名な話。それのそのはず、撮影前の脚本時点で音楽を決めており、音楽に合わせて編集もされている。

例えば、オープニングから使用されるトニー・ベネットのRags To Riches、ジミー(デ・ニーロ)のあるシーンでかかるLayla、麻薬の象徴としてのストーンズの楽曲が使われたりや、ラストで鳴り響くMy Wayの使い方等、以降の映画文法に与えた功績は図り知れない。

また、何を置いても、音楽と同等もしくはそれ以上の存在感を放つのがジョー・ペシ扮するトミーだ。ミーン・ストリートのデ・ニーロ以上にたちが悪いし、一触即発の暴君で気性が荒く、火のついた導火線を持ち合わせた忙しなさで、映画内でトミーが登場するシーンでは緊張感が高まり続けて、とどまる所を知らない。マフィア映画史屈指の人気キャラクター。特に、ナイトクラブでヘンリーに本気で絡むトミーのシーンは伝説的なアドリブが生んだ賜物。

 

 

 

カジノ(1995年)

 

直接なつながりではないが、グッドフェローズの続編的立ち位置で、アイリッシュマンにも関連する。ラスベガスのカジノはジミー・ホッファ率いる全米トラック運転手組合の融資を受けて経営されており、そのチームスターズに代わってカジノ経営するのが、マフィアに雇われた実在の人物で凄腕のノミ屋フランク・レフティ・ローゼンタール。映画では"エース"となりロバート・デ・ニーロが演じており、その幼馴染で用心棒にジョー・ペシ、エースの妻役にシャロン・ストーンという危険臭が漂い過ぎて、何をしでかすかわからない危ない顔ぶれが揃っている。

オープニングから文字通りぶっ飛んでる映画で、原作者ニコラス・ピレッジいわく、カジノの登場人物はいずれも生まれつき、かたぎの道には無縁の人間。そんな人間達が繰り広げる波乱に満ちた物語が画面を占拠し、観る物を飽きさせない矢継ぎ早な編集でグッドフェローズより長い177分間はあっという間。

 

 

 

 アイリッシュマン(2019年)

 

 

 

即買いするので、アイリッシュマンも配信とは別にブルーレイを出して欲しい。

現時点では、まだソフト化されてないので、原作とサントラは必携。

 

 

 

■名場面ハイライト(評価・解説・考察)

「俺は家族を守ろうとして頑張ってきたんだ」というフランク・シーランに対し、娘のペギーから間髪入れずに、「一体何から?お父さんに相談してもロクなことにならなかった」と返されるのやりとりからの流れは、グッドフェローズから連なる全てが一変するラストのアップデートは、やはり痛烈に胸に突き刺さる。今回のアイリッシュマンでは、「どうしてあいつらは自分の墓穴をほったのかわからん」というが台詞がフランク自身に降りかかってくる後半の恐ろしさに、スコセッシの真骨頂・集大成をみた。

アイリッシュマンは特典映像もNetflixで配信されていて、こちらからも引用したい。

「監督・出演陣が語るアイリッシュマン」の中でスコセッシが語るように、視聴者側に変革が起きているから、特定の場所で観るための作品ではなく、制作に集中したと言っている。そこを劇場公開用の尺に合わせて、映画を無理矢理切り刻むのではなく、Netflixオリジナルとして、この作品が生を受けたというのが、単純に嬉しいし、これからも他の映画作家たちにもこの流れが続いて欲しい。

また、メインキャスト3人を20代半ば~50代に若返らせた、全部を作り変えるわけではなくCGによるメイクだと語っているように、こちらも大きな技術変化となり、今後多用される技術が多額の費用(最終的な製作費の1億7500万ドルの多くの部分)をかけて使われている点も特筆に値する。

このように、スコセッシ組の古株集合とアル・パチーノを合流させつつ、時代の最先端が詰まっている映画として、完全な形で見られる点において、アイリッシュマンの凄さはスコセッシ映画の到達点に達達している。

 

 

 

さいごに

 

映画人たちが映画業界内のあれこれに出来る限り縛られず、作りたい物を作り、それを実現する事ができる場として、Netflixオリジナルというジャンルが確立し、機能を果たしている。いち視聴者として、そのようにして誕生した映画を観れるなんてこれ以上の喜びはないのではないだろうかー。