ナルコスの登場人物とゆかいな仲間たち

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エリート・スクワッド(あらすじ・ネタバレ)

 

 
『エリート・スクワッド』 予告編

 

■エリート・スクワッド

原題 Tropa de Elite
製作年 2007年
製作国 ブラジル

作品概要

2003年の衝撃のシティ・オブ・ゴッド公開から、2007年にはブラジルでは記録的な大ヒットにも関わらず、日本では劇場公開すらされず、制作から数年後に本作の続編と共にDVDスルー。それが本作エリート・スクワッドである。これがまたしても大傑作で、個人的には(2003年のベストはもちろんシティ・オブ・ゴッドが)、2011年のベストにエリート・スクワッドを選ばざるを得なかったほどである。それは、日本ではほとんど誰も知らなかった、カペイラ(髑髏)と全身黒衣に身を包んだブラジルの特殊部隊BOPE(100人程度しかいない非常に厳しい選抜訓練をくぐり抜けた少数精鋭の殺人部隊)が主人公で、スラム街に蔓延る麻薬組織を一掃させる必殺仕事人たちを描いた希有な作品だったからだ。

 

 

 

スタッフ

監督ジョゼ・パジーリャ

製作ジョゼ・パジーリャ
  マルコス・プラード
脚本ジョゼ・パジーリャ
  ブラウリオ・マントバーニ
  ロドリゴ・ピメンテル

 

キャスト

・ナシメント/ヴァグネル・モウラ

・マチアス/アンドレ・ラミロ

・ネト/カイオ・ジュンケラ

・ファビオ/ミヘルム・コルタス

・マリア/フェルナンダ・マシャード

・ロザーヌ/マリア・ヒベイロ

・バイアノ・ファビオ・ラーゴ

 

 

■エリート・スクワッド(あらすじ・ネタバレ)

 

 

ストーリーの舞台は1997年のブラジルの大都市リオデジャネイロである。これまでチームのリーダーとして様々な任務をこなしてきた軍警察「BOPE(特殊警察作戦大隊)」所属のナシメント大佐は、無謀な任務が多い事に疲れを感じていた。犯罪率が非常に高いリオデジャネイロでは生半可な覚悟では治安を守る事が出来ない。BOPEの隊長として、ナシメントは暴力をもって対処する事を隊員に命令する事も多かった。目的を遂行するためであれば市民にも暴力を振るう事はよくある事であり、隊員達はそれを躊躇する事なく行なう鋼の精神を持っている必要がある。ナシメント大佐自身も家庭を犠牲にしなければいけない事が多く、妻との関係もぎくしゃくしているので現在の仕事を辞める事も考えている。そんな時、リオデジャネイロにローマ法王が訪れる事が決まった。法王が滞在する場所の近くには危険地帯と言われているスラム街があり、多くの麻薬ディーラー達がいた。法王が訪れる前にそのディーラー達を一掃し、治安を安定させるようにという命令がBOPEに下った。ますます精神的なストレスが増えたナシメント大佐の心は限界に近い状態である。

そこへ新たに新人として、幼馴染同士のネトとマチアスという2人が赴任してきた。それぞれ正義感にあふれている2人はリオデジャネイロでギャングどころか一般市民や警察までもが好き勝手に犯罪に手を染めている現実を知り、絶望を感じてしまう。ある時激しい銃撃戦が起き、それをきっかけに2人はBOPEへ入隊する事になった。ずっと自分が除隊した後にBOPEを率いる後継者を欲しいと考えていたナシメント大佐は、ネトとマチアスをその候補として見るようになる。マチアスは、大学生として勉強をする中で出会ったマリアという女性と恋に落ちていた。しかし彼女は麻薬に手を染めており、所属しているNGOも麻薬密売組織のボスであるバイアノの息がかかったものだった。

バイアノは人々には一見親切で優しいが、本性は残忍な男だ。その本性を知る人はNGOを含め、市民の中にはいなかった。その後、あるきっかけでマチアスがBOPEの一員だと知ったマリアは、バイアノの報復を恐れて自分やNGOの人々を守るためにマチアスとの別れを決意する。ところがそんな気持ちも空しく、徐々にBOPEとバイアノ一味の戦いは激しさを増し、苛立ったバイアノの命令でNGOのメンバーは次々と残酷に殺害されていく。また、待ち伏せをされたネトも殺害されてしまった。隊員を殺された時には徹底的な報復をする事が暗黙の了解になっているBOPEは、バイアノの組織にいる麻薬密売人を拷問してアジトを暴く事に成功する。さらに現場で手下を全員殺害してボスのバイアノを追い詰めると、ナシメント大佐にショットガンを渡されたマチアスが親友の仇をとるべく、バイアノに銃を向けて、エンドクレジット。続編へと続く。

 

 

■キャラクター紹介:

 

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エリート・スクワッドは、軍警察の特殊警察作戦大隊(BOPE)が主人公であり、

BOPEという存在はブラジルに実在しており、彼らはSNSでも日頃の活動を写真撮影

するなどして投稿している。彼らの目印といえばカペイラ(髑髏)と真っ黒な服だ。

 

BOPEのSNSを見ても実際に黒い服の腕に髑髏のマークをつけた服を身に着けている事がわかる。特殊部隊なだけに入隊するには厳しい訓練を受けなければいけないが、現在の隊員は400名ほどいる。「エリート・スクワッド」がここまでリアルなストーリーになっているのは、実際にBOPEの関係者が製作段階で関わっているからなのだ。それだけに、警察と犯罪者という通常の映画よりも迫力のあるドキュメンタリーのように感じられる映画に仕上がっている。

 

実際のBOPE(特殊警察作戦大隊)の起源は、1978年1月に州軍警察・参謀長の配下に特殊作戦中隊本部が置かれたことに始まる。1982年に当中隊は暴動鎮圧大隊へ配置転換され、中隊名も特殊作戦中隊に変更された。1984年に参謀長の指揮下に戻され、特殊作戦中隊本部となった。そして1988年にリオデジャネイロ州全体を管轄する特殊作戦独立中隊となり、1991年3月に現在の姿であるBOPEに改組された。

 

 


Institucional Bope - Batalhão de Operações Policiais Especiais

 

BOPEは市街戦を得意としており、中でも近距離で戦う事に優れている。BOPE隊員はM16をはじめ、M4カービンやM1カービン、手榴弾など軍隊並みの重火器を装備している。 BOPEの本部隊は装甲戦闘車両とUH-1を有しており、重装備の麻薬組織等と衝突した際に使用される。また、障害物やバリケードなどの路上封鎖を排除するため、大型のホイールローダーも備えている。

 

BOPEの内部事情を知ることが出来る書籍として、BOPE将校らの執筆による映画の原作「Elite da Tropa」がある。BOPEの日常が半フィクションで描かれているが、実際の史実なども盛り込まれている。中でも州知事レオネル・ブリゾーラ暗殺未遂事件は、BOPEが暗殺阻止に動いた軌跡が詳細に記述されている。因みに本書の執筆に協力したBOPE将校らは、懲戒処分を受けた後に辞職している。

 

   

 

 

・ナシメント

キャスト:ヴァグネル・モウラ

ヴァグネル・モウラ演ずるナシメントは、不毛で無謀な任務の毎日に疲れ果てていた。そうした頃、BOPEへ入隊したとマチアスとネトが赴任してくる。ナシメントは、ずっと自分が除隊後、BOPEを率いる後継者を欲しいと考えていたため、ネトとマチアスの2人をその候補として見るようになる。

 

・マチアス

キャスト:アンドレ・ラミロ

元々は弁護士を目指し大学で社会学を学んでいた頭脳派。腐敗した警察組織を目の当たりにし、ネトと共にBOPEに志願する、黒人青年。

 

・ネト

キャスト:カイオ・ジュンケラ

マチアスの幼なじみで親友。マチアスとは対照的で直感で動くタイプで、情熱的な白人青年。

 

・ファビオ

キャスト:ミヘルム・コルタス

ヘタレ警察官、司令官の犬。BOPE選抜のしごきに耐えられず脱落。 

 

・マリア

キャスト:フェルナンダ・マシャード

マチアスの恋人役で、NGOに所属している。

 

・ロザーヌ/マリア・ヒベイロ

ナシメントの嫁。一子を授かるが、家庭を顧みずBOPEに没頭しているナシメントとの関係に限界を感じている。

 

・バイアノ・ファビオ・ラーゴ

ディーラー達の元締めの麻薬密売組織のボス。

 

監督・脚本:ジョゼ・パジーリャ

シティ・オブ・ゴッドの脚本:ブラウリオ・マントバーニ

 

 

関連作品

2003年の衝撃公開作『シティ・オブ・ゴッド』

DTSスペシャルエディション (初回限定2枚組)

 

 

テレビドラマ版『シティ・オブ・ゴッド』

 

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テレビドラマ版の完結話である同タイトルの映画『シティ・オブ・メン』

 

 

リオで実際に起きたバスジャック事件のドキュメンタリー映画『バス174』

 

バス174インスパイア映画『シティ・オブ・マッド』

 

 

新たなブラジル暗部を描くNetflixオリジナル「メカニズム」 

 

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ナルコスでのパブロ役を演じるヴァグネル・モーラはこちらをチェック↓

www.narcos.site

 

 

■名場面ハイライト:


"Tropa De Elite" 'Elite Squad' Opening Scene

 

ハイテンションなオープニング〜腐敗した警察内部〜「グッドフェローズ」な雰囲気を合わせ持つ「シティ・オブ・ゴッド」級のカオスなスラム街でのBOPEが登場する銃撃戦、「フルメタル・ジャケット」顔負けの鬼しごきのBOPE選抜訓練キャンプ、そして緊迫感溢れるBOPEの暗殺報復まで息つく暇を与えられず怒濤の展開が続き、呼吸困難に陥る程のあっという間。この興奮が覚めやらぬうちに、すぐに第2弾を鑑賞すべし。